実は大事な「文字起こし」!
動画翻訳でおさえたいポイントとは?
皆さまこんにちは、営業企画部のIです。
ここ数年、「動画に字幕をつけたい」、「動画音声の翻訳はできますか?」といった、動画翻訳のご要望が増えています。
そんな時に、飛ばすことのできない工程があります。
それが、文字起こしです。
そもそも「文字起こし」とは、どんな作業のことを言うのでしょうか?
映像・動画字幕の翻訳や校正をするためには、対象となる音声情報や文字を、Wordファイルで編集可能な状態にする必要があります。
例えば、映像で表示されている字幕やテロップ、録音データの声という状態では、作業ができません。
「文字起こし」とは、それらを、まず編集可能な状態にする(一旦、文字に起こす)作業のことを指します。
でも、文字起こし、ってどうやるの? どのタイミングで必要なの?
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、映像翻訳に欠かせない「文字起こし」について、わかりやすくご紹介いたします。
文字起こしが必要なのは、こんなシーン
近頃は、Netflixなどの動画配信サービスを視聴したり、YouTubeなどの動画共有プラットフォームで視聴したり、動画投稿したりといった、
人々が動画に関わる時間の過ごし方が増加しています。
以下のグラフからは、2000年前後から、動画配信サービスや動画共有サービスが一段と伸びていることがわかります。
(出典)総務省「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を基に作成
また、オンライン会議をはじめとして、オンラインでの講義や研修を実施することも増えました。
オンラインで打合せをした経験が無い、という会社は、もうそう多くないのではないでしょうか。
こうした流れを受け、
弊社でも、音声翻訳や動画字幕制作、動画翻訳に関するご相談が増えていてるように感じています。
さて、文字起こしはどのようなシーンで必要になるのでしょうか。
打合せ、研修での講義やセミナー、製品の使い方説明動画などの動画音声を翻訳するには、まず「文字起こし」が必要です。
そうなのです、字幕翻訳の工程で一番初めに必要なのが、文字起こしなのです。
例えば、会議やセミナーの参加者に英語話者がいた場合、記録として映像や音声に残しておき、後にその音声を文字に起こし、更に翻訳するといったニーズがあります。
他には、海外の映画やドラマを日本で配信するために、日本語字幕を付けるというニーズがあげられます。
映像翻訳専門の翻訳者が対応することが多いですが、この場合も、まずは文字起こしをしてから、その文字をようやく翻訳することができるのです。
とにもかくにも、映像に含まれる音声を翻訳したいのなら、まずは一旦、文字起こしをしないと、次に進めないのです。
3パターンの文字起こし、どれを選ぶ?
一般的に、文字起こしは、自力で行わずに、翻訳会社などの業者に依頼して行なうのが、時間や労力もかけずに済みます。そのため、作業を外注するケースが多いようです。
さて、業者に依頼する場合の「文字起こし」には、
大きく分けて3種類の方法があります。
発注する場合には、目的や用途に応じた仕上がりを伝えましょう。
1. 素おこし
会話によくありがちな、「ええと」とか「あー」などの音声も含めて、とにかく全ての声をそのまま全て文字におこすのが「素おこし」です。
2. ケバ取り
意味のない相槌や、内容に必要ない言い淀みなどを取り除いて起こす方法を、「ケバ取り」と呼びます。おそらく最も多くの案件が、ケバ取りで文字起こしされていると思われます。
3. 整文
ケバ取りだけでなく、更には文章として意味が通るもの、または様式が決まっている場合には指定の様式に文体を加筆・修正して仕上げるのが「整文」です。
例えば、意図的に文末を「です・ます調」で合わせる、などがこれにあたります。どの程度整文するかは、案件によりけりですので、整文を希望する場合は、発注時に明確に希望を伝えましょう。
翻訳会社へ文字起こしを依頼する際には
録音された声は、その状態ではどこかあいまいで、かたちのない「音」ですが、それを「声」というかたちで拾い、視覚的にわかるよう文字に起こす。
その工程は、想像以上に繊細な作業です。
録音された音声というのは、実際にはかすれていたり、小さかったり、他の音と重なっていたりすることも、少なくありません。
そのような音は、果たして一般の人にとって、簡単に聞き取れるものでしょうか?
そのような音源の場合、プロであってもきちんと文字起こしができない箇所が出てくることもしばしばあります。
つまるところ、きちんと文字起こしをするためには、できるだけクリアな音声をご支給頂く必要があります。
そのためには、以下のようなことに注意していただくと良いでしょう。
・録音機器を適切に設定する
・音声を十分に拾える位置にセットする
・録音時に、雑音が入らないようにする
・出来るだけ、声が被らないようにする
・小さい声でぼそぼそ話さないようにする
・書類をめくる際に音をたてないようにする
・離着席時に静かにする etc.
これらに配慮しないと、音声がクリアでなくなってしまうリスクがあります。
そうなると、ひとつの言葉を聞き取るのに何十回も同じ個所を聞き直さなければならない、ということにもなりかねません。
通常よりも作業に時間を要したり、何度も聞き直しても、「文字起こしができない箇所がたくさんありました」といった納品になってしまう可能性もあります。
そもそも、ご相談いただいた時点で、「音声の品質が悪すぎるなあ」と業者側が判断した場合には、対応不可です、と言われてしまうこともあり得ます。
できるだけ、スムーズに文字に起こしを終えて、それを翻訳し、動画字幕へと形を変えていきたいですよね。
音声をクリアに録音するためにも、録音本番前に、録音テストや、リハーサルなどを録音してチェックしてみることをおすすめします。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
意外にも、映像や音声を翻訳する場合には、文字起こしが切っても切れない関係にあることをご理解いただけたのではないでしょうか。
これまで、日本翻訳センターでは、企業・団体の皆様に向けて、多くの外国語版資料の作成をお手伝いしてまいりました。
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