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翻訳発注時のヒント 2020.11.20

【よくあるご質問シリーズ】
「逐次通訳と同時通訳の違いとは?」

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皆さまこんにちは、日本翻訳センター広報担当Mです。

もう11月も後半、クリスマスカラーがだんだんと街に広がってきましたね。
特に何かあるわけではないのですが、どこか心が弾むのは私だけでしょうか。

本日はよくあるご質問シリーズから「逐次通訳と同時通訳の違い」について説明いたします。

逐次通訳と同時通訳の違いとは?

目次

・通訳とは
・通訳の種類
・通訳をスムーズに進めるために大事なこと
・さいごに

通訳とは

通訳とは、日本語と英語など異なる言語の話し手・聞き手間において、
その場ですぐに翻訳をすることです。

この「すぐに翻訳をすること」ですが
ただ言語間の翻訳することのみでは不十分、
ニュアンスや意図もくみ取る必要がある難しい作業なのです。

通訳では、文化や経済、国家間の話の背景や、専門分野の必要知識についても考慮する必要があり、
話し手の伝えたい内容をわかりやすくまとめて
最適と思われる表現で聞き手に伝えます。
スムーズなやりとりができるようにコミュニケーションの橋渡しをする、
とても奥深い作業なのです。

コミュニケーションの橋渡しができる場面はたくさんあります。
例えば

  • 海外の専門家をお呼びしたセミナーでの橋渡し
  • 母語が違う人同士の商談の現場でのコミュニケーションの橋渡し
  • 観光地での現地の方とお客様とのコミュニケーションの橋渡し
  • 医療現場での患者の気持ちに寄り添いながら言語同士をつなぐコミュニケーションの橋渡し
  • このように通訳は話される内容は違えど
    コミュニケーションの橋渡しをするという点では変わりなく
    様々なシチュエーションで用いられています。

    通訳の種類

    通訳には大きく分けて2種類「同時通訳」と「逐次通訳」があります。

    同時通訳

    〇同時通訳の特徴

  • 話し手の話とほぼ同時進行で通訳をする
  • 通訳者が瞬時に確実に話し手の言葉を拾っていく必要があるので専用機材を使うことが多い
  • 通訳者の高い集中力が必要になるため、15分~20分で別の通訳者と交代する形で実施するケースが多い
  • 〇メリット

  • 話し手の話したいことをタイムラグなく聞き手に届けることができる
  • テンポよく進むので通訳のために生じる時間は少なめ、結果的に短時間で多くの会話をすることが可能
  • 〇デメリット

  • 通訳者の人数は複数手配になる場合が多いので費用が高め
  • 専門機材を必要とする場合は機材費用が必要になる
  • 〇使用ケース例

  • 大人数での会議
  • 記者会見
  • 講演会
  • シンポジウム
  • 国際会議など
  • 逐次通訳

    逐次通訳の特徴

  • 話し手の話をキリのいいところで区切りながら通訳をする
  • 話し手と通訳者との間である程度タイミングを調整しつつ進めるため専用機材を使うことは少ない
  • 〇メリット

  • 区切りながら通訳をするため、同時通訳よりしっかりと正確に伝えることが可能
  • 会議の長さや正確性によっては複数人での対応の可能性もあるが、1名での対応が可能なことも
  • 専用機材がほぼ必要でないので金額が抑えられる
  • 〇デメリット

  • 話を区切る必要があるため、通訳のための時間が必要
  • 〇使用ケース例

  • 少人数での会議
  • 工場などの視察・見学
  • 小規模なセミナー
  • 展示会
  • 商談
  • カウンセリングなど
  • また上記の分類には含みませんでしたが
    ウィスパリング」という通訳の方法もあります。

    ウィスパリング

    ウィスパリングの特徴

  • 話し手の話を聞き手の耳元でささやくように通訳をする
  • 同時通訳と同じように、タイムラグが少なく通訳できるが、比較的少人数の場で用いることが多い
  • 〇メリット

  • 話し手の話したいことを比較的タイムラグなく聞き手に届けることができる
  • 同時通訳ほど専門の機材が必要ない(機材費を抑えることができる)
  • 〇デメリット  

  • 同時通訳と同じく高い集中力が必要な作業かつ複数人で交代制を用いて行うので人件費は高め
  • ささやきながら行うので大人数の場では難しく、使用シーンは少人数の参加者の会議や1名だけ話す言語が違う人がいる打合せなどに限られる
  • 〇使用ケース例

  • 少人数での会議
  • 商談
  • カウンセリングなど(周囲が騒がしくない場面が好ましい)
  • 通訳をスムーズに進めるために大事なこと

    〇情報共有

    当日の通訳をする上で事前の準備はコミュニケーションの橋渡しとして非常に重要なものになります。
    日程や会場などの情報の他に「資料」も大事な材料となります。
    例えば

  • 打ち合わせに至る経緯
  • 使用する資料・映像
  • スピーカーの経歴
  • セミナーの分野
  • 参考にしている書籍
  • WEB媒体など
  • 上記が事前資料にあたります。

    きちんとまとまった資料ではなくても
    発言予定の内容を箇条書きしたものがあると参考になります。

    通訳の現場において、経験豊富なプロの通訳者であっても、
    当日の内容把握、分野についての事前情報の取得など準備ができているかいないかで大きく変わってきます。

    皆さまも大きなセミナー前は準備に時間をとるかと思います。
    その際に通訳者への資料提供を中心に情報共有があると内容理解ができ、
    コミュニケーションの橋渡しをする際により踏み込んだ通訳をおこなうことができます。

    通訳の精度で
    当日のイベントや商談の成功、気持ちの良いコミュニケーションにつながることが満載ですので、
    実際に通訳をご依頼する場合は情報共有を意識されるといいかもしれません。

    〇事前打ち合わせ

    当日のスケジュールや予定変更の有無など、事前に確認のための簡単な打ち合わせを行います。

    対面のほうが直接の雰囲気などもわかりやすいとは思いますが、
    昨今の事情を鑑みて、オンラインの会議システムの使用やお電話などでももちろん問題ありません。

    こちらも情報共有の一環として、当日の成功に向けて双方の理解を深めるために行います。
    事前に不明な点を少なくしておくことが当日の安心へとつながります。

    さいごに

    異なる言語間のコミュニケーションの橋渡しという大事な役割を担う通訳
    イメージを深めていただけましたでしょうか。

    今回は通訳をテーマとして紹介しましたが
    通訳でも翻訳でも、外国語関連で何かお困りのことがございましたら
    多言語・異文化をつなぐコミュニケーション・エキスパートの日本翻訳センター
    お気軽にご相談くださいませ。

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    よろしくお願いいたします!

    おわり

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