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JTC ブログ 翻訳発注時のヒント 2026.10.23

「日本語の文章が曖昧だと英語も曖昧に!?」
翻訳の仕上がりを良くする原稿準備3つのコツ

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みなさまこんにちは、営業企画部のIです。

「海外向けの製品ページを作るから、この資料の英訳を翻訳会社に外注しよう」
「社内のマニュアルを英訳して、現地のスタッフに共有したい」
海外展開する際や、社内インフラの整備にともない、翻訳会社へ翻訳を依頼することがあると思います。

3社ほどから適正な見積もりを取り、いざ発注!と進むわけですが……
実は、翻訳のクオリティを左右する最大の鍵は、翻訳会社選びだけではありません。

「日本語の資料を、翻訳されることを考慮して作成できたか」、「発注前に、自社でどれだけ原稿を整えられたか」が、仕上がりに大きく影響してしまうのです。

コストをかけてプロに頼む以上、完璧な訳文を期待したくなりますよね。

ITの世界には「Garbage In, Garbage Out」という有名な格言があるそうです。
これは簡単に言えば、「不完全なデータを入力しても、良い成果は生まれない」というような意味ですが、
実は翻訳の世界でも全く同じことが言えます。

少し言葉を補うなら、「翻訳の仕上がりは、元の原稿(日本語)の完成度に大きく左右される」ということです。
料理で例えるなら、どんなに腕の良いシェフであっても、素材の鮮度が落ちていれば最高の味を引き出すのが難しくなるようなものです。

安易に社内の生原稿をそのまま投げてしまうと、意図が正しく伝わらず、確認や修正に余計な時間とコストがかかる原因に。この記事では、誰でも今すぐ実践できて、翻訳の仕上がりが格段に良くなる「原稿準備の3つのコツ」を分かりやすく解説します。

 翻訳クオリティがアップする原稿準備3つのコツ

元の日本語をほんの少し意識して見直すだけで、翻訳のスピードと正確性は見違えるほど向上します。

① 「主語」と「目的語」を明確にする(誰が・何を)
私たちが普段使っている日本語は、文脈から推測できるため「主語」や「目的語」が頻繁に省略されます。
しかし、英語をはじめとする多くの外国語では「誰が」「何を」するのかを明記しないと正しい文章が作れません。
例えば、「仕様を確認して、明日までに連絡します」という文章。これだけでは、確認するのも連絡するのも「自社」なのか「お客様」なのか、AI翻訳はもちろん、プロの翻訳者でも迷ってしまいます。
原稿を見直し、「担当者が仕様を確認して、明日までにお客様へ連絡します」のように、省略された要素を補うだけで、誤訳のリスクはゼロに近づきます。

②一文を短くシンプルにする(1つの文に1つのメッセージ)
「〜ですが、〜のため、〜であり、〜をお願いします」といった、ダラダラと長い一文は翻訳の天敵です。
文章が長くなればなるほど、文と文の修飾関係が複雑になり、翻訳の精度が落ちてしまいます。
目安として、例えば一文の長さは30から50文字程度に収めるなどの工夫があるとよいでしょう。
長い文章は「〜です。そのため、〜となります。つきましては〜」というように、複数の文に細かく区切りましょう。「1文につき、伝えるメッセージは1つだけ」を意識するだけで、翻訳のキレが格段に良くなります。

③ 曖昧な表現や二重否定を避ける
ビジネスシーンでよく使われる「適宜対応してください」「善処します」「~できなくもありません」といった表現は、非常に訳しにくい言葉です。
「適宜」とは具体的にどうすることなのか、「できなくもない」は「できる(Yes)」なのか、明確な判断が求められます。
海外のスタッフや取引先に正しく動いてもらうためには、「状況に応じて、各自でAまたはBの処理を行ってください」「対応可能です」というように、解釈の余地を残さないストレートな表現に変えておくことが大切です。

 失敗を防ぐ!発注前に翻訳会社へ共有すべき2点

原稿の文章を整えるだけでなく、以下の2つのツールを翻訳会社へ一緒に渡すことで、仕上がりのブレをさらに防ぐことができます。

① 参考資料や「過去の翻訳データ」
今回依頼する内容に似た過去のパンフレット、マニュアル、自社のWebサイトのURLなどがある場合、ぜひ共有してください。
翻訳会社では、「翻訳者」や「チェッカー」により作業を実施しますが、その際に参考資料があると、

会社特有のトーン&マナー(文体や雰囲気)を過去の資料を参照することで、調整しやすくなります。

一からニュアンスを推測する手間が省けるため、納期の短縮にも繋がる場合もあります。

② 社内特有の「用語集」や「表記ルール」
製品名、業界独自の専門用語、あるいは「会社名はアルファベット表記にするか、カタカナ表記にするか」といった社内ルールがあれば、箇条書きのメモ程度でも構いませんので事前に共有しましょう。
経済産業省の「AI事業者ガイドライン」などでもデータ管理やプロンプト(指示)の明確化が推奨されている通り、
人間への発注であっても「事前の正しいルール共有」がミスのない確実なアウトプットへの最短ルートとなります。

※参照: 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン」(第1.2版)

 原稿を整える一手間は、最高の結果を生む隠し味

翻訳のコストやスケジュールを最適化するために、私たちはつい「どの翻訳会社を選ぶか」ばかりに目を向けがちです。
しかし、どれほど優秀な翻訳会社や、最新のAI翻訳ツールを使ったとしても、元の原稿が曖昧だったり、未完成なものであれば、その実力を100%発揮させることはできません。

お腹が空いたときにサッと出てくる牛丼は、秘伝のタレ(事前の仕込み)があるからこそ安定して美味しいわけですが、ビジネス翻訳における事前の仕込みこそが、まさに今回の「日本語原稿の整理」です。
発注前に少しだけ時間を取って、日本語の「主語」を足し、「一文を短く」する。このほんの少しの一手間が、仕上がりのクオリティを高め、手戻り(やり直し)を防ぎ、最終的にはコストパフォーマンスを最大化させる最高の隠し味になります。次の翻訳発注の際には、ぜひ手元の原稿を一度優しく見直してみてください。

 おわりに

いかがでしたでしょうか?

翻訳を前提に日本語で資料を作る。これは以外と見落としがちな視点かと思います。
特に、元々翻訳を想定して資料がつくられることは、日常的にあまりない方も多いと思います。
しかし、近年は、日本語の資料が思わぬところで、英語だけでなく、多言語に翻訳するシーンが増えてきていますので、今後はそのあたりのことも視野にいれつつ、日々の日本語での資料作りを工夫してみてはいかがでしょうか。

これまで、日本翻訳センターでは、企業・団体の皆様に向けて、多くの外国語版、多言語版の資料の作成をお手伝いしてまいりました。

商品(サービス)資料、研修資料、Webサイト、チラシ、広告など、幅広く対応しています。

自社の魅力を多言語化して、世界にアピールしたい。
そんなお客様はぜひ日本翻訳センターまでお気軽にご連絡ください。

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おわり

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