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JTC ブログ 豆知識 2026.05.08

翻訳で解決?!
外国人労働者受け入れで起きる課題への対応

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皆さまこんにちは、営業企画部のIです。

日本で働く外国人労働者が年々増えています。
一歩街へ出れば、コンビニやスーパーをはじめ、工事現場からオフィスワークまで、
日本人と外国人が同じ職場で働くというシーンを見るのは、今や珍しいことではありません。

それもそのはず、2015年に約90万人だった外国人労働者数は、
10年後の2025年10月末時点では3倍近い、約257万人にまで増加してきています。

(参照)厚生労働省「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】 (令和7年10月末時点)」より

外国人労働者数の増加は、人口減少による人手不足に悩む日本にとって、
その不足を穴埋めしてくれるという面では、とても大きな支えになっています。


せっかく一緒に働くのなら、お互い働きやすくしたいものですが、
外国人労働者の受け入れには、習慣・文化・言語の違いから、
さまざまな問題が起きることもあります。

本記事では、外国人労働者の受け入れ時に起きやすい課題と、
それに対して「翻訳」をどう活用できるかについて、
外国人と日本人がともに働きやすい環境づくりという観点から考えていきます。

 外国人労働者を受け入れる際に起こりやすい課題

言葉や文化、習慣が互いに異なる外国人が日本人と同じ職場で働くときには、
まず、言葉の違いによるコミュニケーションの不足やずれが、さまざまな問題を引き起こします。
意思疎通がスムーズでなかったり不十分だったりすると、作業内容に対する誤解や理解不足につながり、
外国人労働者が本来持つポテンシャルをうまく発揮できません。

次に、仕事の進め方や意思決定の仕方、労働時間や休憩・休日の取り方への考え方など、
母国でのルールや常識、考え方がそもそも、日本語のそれとは異なる
点が多くあることも挙げられます。
これらの違いは、不要な軋轢を生むため、日本人労働者以上に丁寧な意思疎通を行い、相互理解を図ることが必要です。

その他にも、特に危険を伴う仕事では、労働者が実施する作業内容や機械の扱いに関する説明が不十分であったり、
安全教育が十分に行われていなかったりすると、ケガや事故につながる事故が発生する危険性があります。

また、国や文化により、コミュニケーションスタイルが異なることも、要因の一つでしょう。
「ハイコンテクスト文化」、「ローコンテクスト文化」などという言葉を、
みなさんも一度は耳にしたことがあるかもしれません。

コンテクストは、文脈、背景、前後関係、などという意味合いになります。
例えば、アメリカや欧米などのローコンテクスト文化においては、コミュニケーションの際に、
伝えたいメッセージを具体的に言語化して相手に伝える傾向があります。

一方で、アジアや日本などのハイコンテクスト文化では、具体的に言葉にせず、
その背景や社会的・文化的な前提となる情報を双方が理解していることを前提として、意思疎通を行う傾向が強いです。

日本では、「空気を読む」、とか「察する」などの言葉が示すように、事細かに言葉にして伝えなくても、
相手と比較的、意思疎通が成り立つ場面があります。

しかし、それが可能なのは、社会的・文化的な価値観やコミュニケーション方法、
非言語な情報を含む前提を、お互いが共有しているからこそです。


そのため、日本のハイコンテクストなコミュニケーションを、
受け入れたばかりの外国人労働者に、そのまま求めるのは現実的ではないでしょう。

「ローコンテクスト、ハイコンテクスト」に関しては、この記事の最後に関連記事として紹介していますので、
是非ご一読ください。

以上のような、さまざまな課題が発生しうる中で、
企業には国籍を問わずすべての人材が働きやすい環境を整えることが求められます。

そのためにも、
外国人労働者の業務や生活に関わる業務マニュアル、社規程などさまざまな資料を翻訳し、
外国人労働者が理解するサポートをする工夫がおすすめです。

 外国人労働者の受け入れで生じやすい課題への対策

まずは、「日本文化や習慣に関する理解」をサポートすること、が挙げられます。
外国人従業員が、日本の生活様式に馴染めないために、悩んだり、ストレスを感じるケースがあります。

また、日本人の文化や習慣をよく知らずに、自国の習慣で行動してしまったことで、
同僚や周辺住民、その他関係者などとのトラブルに発展してしまうケースもあるようです。

日本での生活に必要な文化や習慣について、「日本ではこのような時はこうする」といった情報を翻訳し、
ガイドブックなどの形で提供することで、こうした問題の発生防止に役立ちます。

他にも、困り事があった場合の対処方法や相談すべき連絡先、医療機関の情報なども翻訳して提供することで、
外国人従業員の安心につなげられるのではないでしょうか。

二つ目は、業務内容や安全教育に関する資料の翻訳です。
業務内容に関する説明や安全教育が外国人従業員に正しく伝わるよう、
関連資料や教材・テキスト類、レクチャー動画等を翻訳することも効果的です。

例えば、建設分野では、さまざまな資材や工具、機械を取り扱うほか、
高所などの危険な場所での作業もあり、作業に危険が伴います。
安全な作業のためには、作業手順はもちろん、
機械の名前や各部の名称、使い方、安全確保のための決まりなどを
十分に理解してもらう必要があり、そのためには正確な翻訳が欠かせません。

業務に従事する外国人従業員のためだけではなく、共に働く人々の安全を守るためにも、
業務内容や安全教育に関する資料の翻訳は高品質なものが求められます。

三つ目として、「労働条件の書類や雇用契約書」を翻訳することが重要になります。

外国人従業員と受け入れ側の両方が内容を確認し合意できるよう、
労働条件を明示した書類や雇用契約書を翻訳して確認することで、
誤解や認識のずれを防ぐことにつながるでしょう。

外国人従業員がサインする必要のある書類はもちろん、
被雇用者として目を通してもらうべき書類はすべて翻訳し、
不明な点などがあれば丁寧に説明することが重要です。

外国人従業員が一方的に不利になることを避け、お互いが納得の上で働ける環境づくりを目指すことが、
外国人労働者の能力発揮の観点から会社にもメリットとなるのではないでしょうか。

 「翻訳」することで、誰もが安全で快適に働ける環境をつくる

今後、更に多くの分野で外国人労働者の受け入れが増えていくでしょう。

業務を安全かつスムーズに進めるための翻訳はもちろんのこと、
外国人労働者従業員が日本に滞在する中で抱える不安を和らげるための翻訳も重要です。

それは、
外国人労働者のためでもあると同時に、日本人従業員、企業やお客様のためでもあります。

外国人であるか日本人であるかに関わらず、誰もが安全で快適に働き、それぞれの能力を発揮できる環境づくりのために、
ぜひ身近な文書を翻訳することから始めてみてください。

双方にとって快適に働ける環境をつくっていく試みが、今後はより重要になってくるといえるのではないでしょうか。

 おわりに

いかがでしたでしょうか?

現在も出生数の減少が続いています。
この先も日本の人口減少は止まらず、2030年ころには、外国人労働者の数は約400万人にもなるとの予測も出ているようです。
(参照)国際協力機構「2030/40年の外国人との共生社会の実現に向けた調査研究-外国人労働者需給予測更新版」より

外国人労働者と共に協力して働くということは、日本経済・社会を支えるだけでなく、
お互いをよく理解し良い関係を築いていくことです。
世界平和への願いにも通じることかもしれません。

実は、外国人労働者の受け入れに伴い、翻訳の必要となる「人事・総務関連」の案件は、
日本翻訳センターの得意分野の一つです。
外国人労働者と、日本人労働者の両方が働きやすくなる環境整備を進めて行きましょう。

これまで、日本翻訳センターでは、企業・団体の皆様に向けて、
多くの外国語版、多言語版の資料の作成をお手伝いしてまいりました。

外国人雇用関連のみならず、会社案内、パンフレット、マニュアル、Webコンテンツなど、
海外向け・外国人向けに情報を発信する際は是非一度ご相談ください。

目的や読者に合わせた、伝わる多言語資料づくりをサポートいたします。

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おわり

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