翻訳会社で働く私が見る「2025年大阪・関西万博」
~Part 1~

皆さまこんにちは。
総務部のMです。
ついに「2025年大阪・関西万博」が開幕しました!!
2025年4月13日から10月13日までの184日間、大阪の夢洲(ゆめしま)で開催されているとのこと。
「大阪・関西万博」と聞いて真っ先に思いつくという方も多いかと思いますが、
連日ニュースや情報番組でも、公式キャラクターの「ミャクミャク」をよく目にするようになりました。
中身はこのような感じ。
勝手に某ドーナーツチェーンの商品のような形を想像していましたが、
美味しくいただきました。
この表情やぽっこりした下腹、赤と青の2色使い、一体何の生き物?
見れば見るほどじわじわ来ます。
きっと「こんにちは~こんにちは~*」の歌と同じくらい、
「ミャクミャク」は後世人々の記憶に残っていくことでしょう。
*「世界の国からこんにちは」・・・1970年の日本万国博覧会(大阪万博)のテーマソング
(詳しいミャクミャクの紹介)
公式キャラクターについて | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
「空飛ぶクルマ」や「ips心臓」、
万博会場のシンボルであり世界最大級の木造建築物という「大屋根リング」など
実際に行って見てみたいと思いつつも東京からは遠く、
すぐには足を運べそうにありません。
せっかくなので、まずは「大阪・関西万博」の公式もウェブサイト等を
翻訳会社で働く立場から、外国語に関わる事柄を中心に見てみたいと思います。
1.外国人観光客の視点で見る👪
⑴万博の魅力を心のこもった多言語で ― 自動翻訳だけに頼らない伝え方を
「大阪・関西万博」公式ウェブサイトでは、右上の「language」というタブより、
現時点では日本語の他6か国語(英語、中国簡体字、中国繁体字、韓国語、フランス語、スペイン語)の中から
言語を選択でできるようになっています。
日本語以外で閲覧したい場合は、自動翻訳を活用でき、
また会場内で使用できる翻訳アプリの提供ページ*が用意されています。
ただ、とても便利な「自動翻訳」ではありますが、
それだけでは伝わりにくい、言葉のニュアンスや文化的背景なども入れ込みたいところ。
これらの魅力も「人手翻訳」によって文に組み込んで、
この素晴らしい万博の入口である公式ウェブサイトでは特に、
味のある翻訳を、より多くの言語で、世界中に伝えることができれば良いなと感じます。
*自動翻訳システム | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
(参考)【よくあるご質問シリーズ】「中国語?簡体字?繁体字?」 | 日本翻訳センター
⑵困ったときこそ伝わる言葉を
万博会場内には8か所の案内所の他、
忘れ物センターや迷子・ベビーセンター等が設置されているようですが、
公式ウェブサイトの会場Mapやデジタルマップの「サービス&サポート」のページには
案内所ごとに、どの外国語に対応できるスタッフがいるのかといったインフォメーションがあると
より安心して万博を楽しむことができるのではないでしょうか。
「パスポートを落とした」「子供とはぐれた」「道に迷った」「帰りの飛行機に間に合うのか」など
困ったことがあった時に、自動翻訳アプリでスムーズに解決できる時もあれば
パニックになってなかなか難しい時もあるでしょう。
そのような時に対応可能な言語スタッフとスムーズに連携できれば、
解決するまでの時間が短縮でき、
またスタッフと外国人観光客とのコミュニケーションを通し
「安心感」といった素晴らしい日本のおもてなしを提供することが出来ます。
⑶ハラルもビーガンも、祈祷室も ― 万博が示す多文化共生のかたち
今まで私はあまり見かけたことがなかったのですが、
万博会場内には「祈禱室」が設置されています。
色々な国や地域の文化や宗教、バックボーンをもった人々に配慮が行き届いた施設があることに
さすが万博だと思いました。
そしてグルメにおいては、大阪フードコートやお寿司やうどんといった日本料理、
世界各国の料理など多くの飲食店が出店しています。
中でもハラルやビーガン、ベジタリアン、アレルギー対応といった
多様な食文化、習慣に対応した飲食店も多く、
先ほどの「祈祷室」の設置と同様に、万博ならではの多文化共生の取り組みや配慮を感じました。
大阪ハラルムガルEXPO2025店 | EXPO 2025 Visitors
(多彩なハラルやヴィーガンメニューを取り揃え、健康とおいしさを両立)
春-HARU- | EXPO 2025 Visitors
(伝統的なルーマニア料理を提供するレストラン・前菜(ベジタリアン対応メニューあり)や日替わりスープ、
メインディッシュ、サイドディッシュ(こちらもベジタリアン対応)、そしてデザートまで、
バラエティ豊かなメニューを用意)
NISSEI Mouthful Creations | EXPO 2025 Visitors
(乳・卵を使用していないソフトクリームと米粉のコーンで提供)
以上、ここまで外国人観光客の視点から「大阪・関西万博」の公式ウェブサイトを見てきました。
当社ではこちらで取り上げた
人手による翻訳をプラスすることにより、
文脈を正しく理解し、文化的な背景や習慣、言葉のニュアンスを加味した
『読み手に伝わるホームページの多言語バージョンの制作サービス』のご提供や、
『外国語ネイティブ翻訳者によるレストランや店舗ショップ案内の多言語翻訳』も多数実績がございます。
また、英語や中国語、韓国語のみでなく、
アジア言語、東南アジア言語にも広く対応しておりますので、
ご用命の際は、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。
アジア言語、東南アジア言語の取り扱いについて | 日本翻訳センター
2.海外へ羽ばたきたい🫱🏻🫲🏽
150以上の国と地域や、国際連合や東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局をはじめとする
7つの国際機関が参加している今回の「大阪・関西万博」。
海外から日本へまたは日本から海外へ、販路開拓・技術連携・研究開発など
このまたとないビジネスチャンスを逃す手はありません!!
会場内外においても国内外の企業がビジネス交流を深めるための
様々な取り組みがなされていますので、そのいくつかをご紹介してみたいと思います。
●ジェトロは万博を契機とした海外ビジネスを応援します : 大阪・関西万博 | ジェトロ
(独)日本貿易振興機構(ジェトロ)では、万博参加国・地域の政府要人の訪日にあわせて、
各国政府機関等と連携してビジネスセミナー・シンポジウム・展示会の開催や情報発信をしています。
●ジェグテック 大阪・関西万博マッチングポータル
(独)中小企業基盤整備機構(中小機構)では、
全国の中小企業と海外企業をつなぐマッチングポータルサイトを開設しており、
海外企業との連携・取引を希望する約2万社登録企業の中から、
製品名・要素技術別に企業検索をすることができます。
また中小機構による登録企業との商談調整や、
中小機構のアドイザーによる海外展開についてのサポートを無料で受けることができます。
●Global Startup EXPO 2025
経済産業省や・国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)らにより、
地球規模の課題解決に向けて、世界中からスタートアップ関係者を呼び、
交流等の対話を通じて解決策を模索するイベントが、2025年9月17日・9月18日に、
大阪・関西万博EXPOメッセ(WASSE)で実施される予定です。
日本・関西の優れたスタートアップの技術・サービスを世界に発信する機会となります。
しかしながら、このビジネスチャンスを活かすためには入念な準備をして挑まなければなりません。
・情報収集をして、繋がりたい海外企業等を調査。
・自社の特徴や魅力、売り込みたい商品・サービスのアプローチ方法を検討し、情報発信。
・商談成立までの交渉と調整。
・商談の際のコミュニケーション、PR資料・動画等の制作。
・商談後のフォローアップと信頼関係の構築。
またとないこれら海外企業等とのビジネスチャンス。
ここで重要になってくるのが、
そう、
「言葉による円滑なコミュニケーション」です。
当社では、現地言語や文化、習慣を反映させ、商品/サービスをより受け入れやすることを考慮した
機械だけでは伝わりにくい、人手をプラスした翻訳・通訳サービスを通して、
先に挙げたお客様のビジネスチャンスを強力にバックアップいたします。
【日本翻訳センターにおける海外展開サービスについてはこちらクリック↓】
その他のサービス | 日本翻訳センター
ところで少し気は早いですが、
次回の国際博覧会(万博)2030年は
サウジアラビアの首都リヤドで開催されることが決定していますね。
次回の万博に向けて、翻訳・通訳をはじめとする海外展開支援でのご相談・お問い合わせも
随時お待ちしております。
お気軽にお問い合わせください。
ここまでいかがでしたでしょうか?
まだまだ「大阪・関西万博」について書きたいことがありますが、
今回はこのあたりにして、続きは次回にしたいと思います。
お読みいただきましてありがとうございました。
おわり
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