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JTC ブログ 2022.03.11

ご存じですか?英文ライティングのルール2

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皆さんこんにちは、日本翻訳センターのMです。

昨年8月に掲載した記事に続き、
今回も正しく英文ライティングを行う上で知っておきたいルールについて解説いたします。

今回のブログでは、以下の3点についてまとめてみました。

1. 引用符
2. ピリオド
3. 丸カッコと角カッコ

これらについて正しい知識を持っていれば、
なぜ、そのような英文の書き方をしているのか理解できたり、
英文の主旨を正確に把握したりする上でも役に立つと思いますよ。

ご参考にしていただければ幸いです。

1. 引用符

日本語原文に付いている鉤カッコ「 」に対して
英訳で機械的に“ ”を使用しているケースを多く見かけますが、本当にそれでいいのでしょうか?

どういう場合に“ ”を使用するのが適切なのか見て行きましょう。

◆引用を示す場合
“Be sure to be there by 9:00,” wrote Beth in her e-mail.

◆タイトルなどを表す場合
This is excerpted from the chapter titled “Part 1 Global economy” in White Paper on International Economy and Trade 2018.
書籍の「章」のタイトルには引用符を使用し、書籍名にはイタリック体を使用します。

◆本来とは違う意味に使用する場合
He is very “kind.”
これは、書き手が彼は「親切ではない」と思っているということが言外にあるわけですね。

日本語原文では強調のために「 」をよく使用すると思いますが、
英語では強調にはイタリック体アンダーラインボールド体を使用することが良いとされています。

日本語原文の鉤カッコ「 」に対し、
機械的に“ ”を当てはめると
違った意味に取られる可能性もありますので、注意が必要ですね。

2. ピリオド

今さら、ピリオド?という向きもあるかと思いますが、以下のポイントをご存じでしたか?

◆他の句読記号との組み合わせ
ピリオドと他の句読記号を組み合わせて用いることは避けるべきとされています。
× He is the CEO of ABC Corp., right?
上の文では省略記号は使用せず、以下のようにしたほうが良いとされています。
He is the CEO of ABC Corporation, right?

また、文末のピリオドを2つ続けることは誤りですので、以下の文ではピリオドを1つにします。
× We still haven’t received a response from ABC Inc..
〇 We still haven’t received a response from ABC Inc.

3. 丸カッコと角カッコ

◆使い分けについて
丸カッコの中で補助的なカッコが必要になったときに角カッコを使うのが基本です。
My boss (Tom [who just transferred from a different division]) is busy with our current project.

また、前後の文章からは独立した情報を補足的に挿入する場合は、
丸カッコではなく角カッコを使用するのが良いとされています。

角カッコを使用する場合の例をご紹介します。

◆補助的説明
固有名詞に対して「役職」や「どんな製品であるか」などといった説明を補足する際には、
丸カッコよりも角カッコを使うのが一般的です。
I have a meeting with Mr. A [our company’s attorney] tomorrow.

◆翻訳であることを示す
角カッコには、[Translated from XXX.]という形で、原語からの翻訳であることを示します。
His e-mail said, “We thank you for your kind patronage.” [Translated from Japanese.]

◆誤字などを「そのまま」示す
誤字や脱字を「原文通り」に表記する際に使用します。
“To who [sic] it may concern,” was written at the letter.
※正しくはTo whom it may concern

このsicは、ラテン語で「そのように書かれていた」という意味です。
「間違っていると思われるが、そのまま忠実に引用した」という意図を読み手に伝える場合に使用します。

ちなみに誤っているものを書き手が訂正したことを示す場合は、以下のように書きます。
“To who[m] it may concern,” was written at the letter.

英文を読んでいて、なぜ、丸カッコではなく角カッコを使っているのだろう?と疑問に思ったことはないでしょうか?

丸カッコと角カッコには、こういう使い分けがあるのですね。

句読法をきちんと理解しておくことで、書き手の意図を正確に理解するのに役立ちます。
英文を書く際には使いこなして、正しい文章を書きたいものですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考文献:
The Chicago Manual of Style
森田修、マルコム・ヘンドリックス『ビジネス英語ライティング・ルールズ』日経文庫

おわり

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