日本語なのに・・・???
~海外展開におけるローカライズの重要性~
皆さまこんにちは、総務部のMです。
いよいよ年末。
皆さまお忙しくされていることと存じます。
本日は、皆さまもお使いであろういわゆるクラウド型のサービス導入にまつわる翻訳のお話をしたいと思います。
クラウド型サービスは、オンプレミスのサーバーを必要とせず、
BCP対策の一環として導入されるケースも多いのではないでしょうか。
私自身も管理部門の一人として、
サービス導入の検討から、経理業務の洗い出し・見直し、取引先への対応、
社内周知、帳票やシステムの改修、ITツールの選定、運用体制の構築まで、
慌ただしい日々を過ごしました。
中でも大変だったのが、
経理部門のDXを進めようと張り切って導入した
新たなストレージ型のクラウドサービスでした。
あまりの機能の多さや、複雑な設定に途方にくれてしまいました。
それでも、最初こそサポート窓口の方などに助けてもらいましたが、
徐々に操作に慣れ、気が付けば自分でマニュアルを参照しながら、
少しずつ当社の運用に沿った設定や利用ができるようになっていました。
今ではそのクラウドサービスの機能にとても満足し、
メリットを享受しています。
それにしても近年、テレワークの普及やペーパレス化など、
環境の変化もあいまって、このようなクラウドサービスは
続々と新製品がリリースされていますね。
今では仕事をする上で欠かせないものとなりました。
当社においても先に挙げた経理DXの為に導入したITツールだけでなく、
何種類かのクラウドサービス(主にSaaS)を活用しています。
しかしながら海外のクラウドサービスを利用する上で
私は常日頃感じていることがあります。
それは…
『海外ベンダーが提供するクラウドサービスの説明文や日本語操作マニュアルがわかりづらい!』
確かに海外ベンダーも、日本語版の説明文や操作マニュアルを
提供しています。
それなのになぜか、日本のベンダーの説明や操作マニュアルと比べ、
一読しただけでは内容や操作方法をなかなか理解できない気がしています。
個人差がありますので一概には言えませんが、
他のサイトや書籍で調べたり、
不明点をサポート窓口へ度々問い合わせしたりし、
理解にかなりの時間と労力がかかっています。
なぜだろうと思い、
海外ベンダーより提供されている説明文や操作マニュアルについて
私が考えてみたことをいくつか挙げてみたいと思います。
<その1>
説明文の言い回しが少し変わっている(自然な日本語文ではない)。
機械/AI翻訳されたらしき文章においてよく見かけます。
また、一文が長かったりするのが原因で、
何回か読んでもなかなか内容が頭に入ってきません。
<その2>
言語や文化、習慣の違いなのか、細かいニュアンスや言葉が足りない。
クラウドサービスの便利な機能として
社内外問わず、どこからでもデータやフォルダの共有が出来る機能があります。
ただセキュリティ上、機密データを共有できないようにする為には
仕組みを理解し、必ず情報漏洩をしないように設定する必要があります。
例えば、その設定をする際に、次のような一文があったとしましょう。
「招待されたメンバー以外のユーザーがリンクからこのフォルダにアクセスできないようにします」
はて?招待されたメンバーとは「社内メンバー?」
はたまた「社内メンバーのうちアクセス権限があるメンバー?」
「社外メンバーも含むのか?」「リンクに招待されたメンバー?」
「アクセス権限に招待されたメンバー?」・・・???
といったように、この説明だけでは明確にわからないのです。
<その3>
日本語の説明動画が無い。
こちらも時々見かけますが、
「あ、操作説明の動画がある」と思い再生すると
「え、英語…😨、それも早口で聞き取れない😢」
「えーっ」という感じです。
このように、運用できるようになるまでにいくつもの疑問が沸き上がり、
これら海外のクラウドサービスを
説明書や操作マニュアルを一読しただけで設定や利用するのは
なかなかハードルが高いと感じています。
しかし思うのです。
このような時にこそ、我々言語を扱う翻訳会社がお役に立てるのではないかということを。
そこで製造業を営む企業の皆さまへ、
自社製品やサービスを海外から日本へ、
または日本から海外へ展開される際に必須の
マニュアルや取扱説明書のローカライズについて、
日本翻訳センターのサービスをご案内させていただきます。
<サービスメニュー>
① MTPE(機械翻訳ポストエディット)
AIを含む機械翻訳により生じてしまう誤訳や直訳等を修正し、
「ポストエディター」と呼ばれるプロフェッショナルの翻訳者が、
機械翻訳に誤りがあれば修正し、その原稿にふさわしく読み易い文章に手直しします。
② マニュアル翻訳・技術翻訳
マニュアルや取扱説明書、報告書、仕様書、技術文書などの専門的な情報を
経験豊富な翻訳者が、読者に誤解や迷いを与えることのない、
正確で理解しやすい文章に仕上げます。
また、翻訳後のレイアウト編集や専門用語集の作成も承っております。
当社では、通信や精密機械、ハイテク関連機器を取り扱う大手企業様等との間に
数多くの翻訳実績があります。
③ 映像翻訳
○字幕翻訳
字幕翻訳では、視聴者は映像と同時に字幕の文字を目で追う必要がある為、
文字数制限など様々なルールに則り、
お客様のご要望にお応えできるよう
映像内容に沿って効率的かつ分かり易い字幕を探求します。
また、翻訳後の字幕の挿入も承っております。
○吹替翻訳
吹替翻訳では、映像とタイミングや尺(ナレーション・セリフの長さ)に合わせるといったルールに則り、
お客様のご要望に合わせて
映像内容に沿って聞きとりやすくかつ伝わる吹替を探求します。
また、翻訳後のナレーションの吹き込みも承っております。
④ 多言語翻訳
英語はもちろんのこと、中国語、韓国語といった東アジア言語、
ヨーロッパ言語(フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語他)や東南アジア言語(タイ語、インドネシア語、ベトナム語、タガログ語)など
幅広い言語に対応しております。
いかがでしたでしょうか?
海外からの素晴らしい高度な技術を持った製品やサービスも
ユーザー側が内容や操作方法を理解し使えなければ意味がなく
また、海外展開された企業様にとっても
現地でのユーザー拡大が難しくなってしまいます。
そうならない為にも、マニュアルや取扱説明書等のローカライズは必要不可欠です。
これら日本翻訳センターのサービスが、
職場環境や生活環境の改善、
製造業を営む企業様等のお役に立てれば幸いでございます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
参考リンク:総務省|「クラウドの設定ミス対策ガイドブック」の公表
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