日本翻訳センターのネガティブチェックサービス

その名称、海外では“通用しない”かもしれません。
知らずに使えば、ブランドや商品価値が一瞬で損なわれる可能性も?
御社では新製品やサービスの名称を決める時、響きや商品に込めた意味だけで決めていませんか?
国内では好印象でも、海外では全く別の意味を持つ場合があります。
名称案に不適切な含みがないかチェックする作業は
一般的にネガティブチェックと呼ばれ、グローバル市場では必須の工程です。
ネガティブチェックでは、人種、性別、宗教などに関する差別的な表現や性的な想起をさせないかといった視点から、表現や言葉遣いのチェックが行われます。
名称案が本当に問題のないものかどうかは、生成AIやネット検索だけでは
十分に確認が取れないため、人によるチェックが必要です。
本ページでは、日本語ではない名称案の「ネガティブチェックの重要性について
ご説明し、当社が提供するチェックサービスの内容をご紹介いたします。
目次
ネガティブチェックの対象範囲
ネガティブチェックは主に以下の視点から行います。
- 差別的な表現(人種、性別、宗教などに関するもの)
- 暴力的・攻撃的な表現
- 特定の政治団体に結び付く恐れのある表現
- 禁止用語(業界やクライアントで使用が禁じられている言葉)
- ブランドイメージを損なうような表現
- 誤解を招く可能性のある表現
- 発音面での問題点
グローバルに展開する商品やサービスの名称案、SNSで発信するものについては
ネガティブチェックは、ブランド価値の棄損を回避するために欠かすことのできない工程であると言えるでしょう。
ここからは、(1)日本語由来の名称、(2)造語や略語、(3)発音、(4)完璧な英語、という視点から少し掘り下げて見ていくことにしましょう。
(1)日本語由来の名称の問題点
日本語をローマ字表記させて、名称にするのはよくあることかと思いますが、
安易なローマ字への置き換えには思わぬ落とし穴が潜んでいます。
たとえば、Fukuという単語。
日本人であれば、たいてい「福」や「服」といった漢字を連想することと思います。
けっしてネガティブなイメージは想起しないですよね?
ところがこの単語、四文字語を連想させる、という理由で英語圏での
使用には注意が必要なのです。
前後に少し単語を補うなどすると、誤解を避けられることに繋がります。
Puni(ぷに=柔らかい)
日本語が分かる人であれば、Puni(プニ)はかわいらしい印象で、特にネガティブな印象は想起しませんが、タガログ語では、「puni」は性的スラングになる場合があり注意が必要です。
上の2つの例はどちらも、そんなつもりはまったくなかったのに、
というものではないでしょうか?
日本語に由来した名称を付ける場合は、想定外のニュアンスを
想起させる可能性があることを認識しておきたいものです。
(2)造語や略語の問題点
かの有名なCalpis(カルピス)という飲料の名称はカルシウムの「カル」と、
サンスクリット語で「最上の味」を意味する「サルピス」の「ピス」を
組み合わせた造語だそうです。
ところが、英語圏では「cow piss(牛の尿)」に聞こえるという理由で、
米国では「Calpico」という名称に変更されたことは有名な後日談ですね。
また、日本の商品名では”X-“のようにXにハイフンを付けたものは
珍しくないですが、英語圏ではセクシャルな連想を招く恐れがあるということは、
頭の片隅に入れておきたい知識ですね。
一方、略語というのも問題を招く可能性があります。
日本では何の問題もない略語でもよその国では、極右政党が使用している
略称だったり、カルト教団の名称だったりという可能性も。
使用を想定している国の在住者または出身者にそういう視点からも
チェックをしてもらった方が良いでしょう。
(3) 発音の面も大事
例えば、colonelやchoirといった単語を正確に読める(発音)できる
日本人は多くないと思います。
これは、綴りと発音が一致しないことに一因があります。
名称案を考える際には読みやすさの視点も大事です。
各言語には特有の発音のしづらい綴りというものがあります。
ポーランド語には「TH」という音が存在しないため、「S」や「Z」、
「T」や「D」と発音したりします。
「this」は「zis」や「dis」といった具合に発音されます。
同様に韓国語話者には、「つ(tsu)」という音が発音しにくく、
「チュ(chu)」という発音になりがちです。
例:「Tsunami(つなみ)」→「チュナミ」
例:「Matsuri(まつり)」→「マチュリ」
このように呼んで欲しいと意図した名称でも、発音のしにくい名称に
なっている可能性があります。その結果、正確に読んでもらず、
ひいては同音異義語のまったく違う意味に取られるということにもなりかねません。
発音のしにくさや違うように発音される恐れがないか、といった視点での
確認も大事かと思います。
ちなみに、colonelはkərn(ə)l、choirはkwīərと発音し、
一般的にカタカナではカーネル、クワイアと表記されます。
英語上級者でも知らなければなかなか読めないのではないでしょうか。
(4) 英語として問題なければそれでいいのか?
英文コピーや名称案を英語ネイティブにチェックしてもらい、
問題なしとのお墨付きを貰ったら、非英語圏でそのまま使っても
問題がないのでしょうか?
ここまで読んでいただいた方なら、そんな安易なものではないことが
ご理解いただけることでしょう。
日本語由来の単語がそうであったように、英語ネイティブに
お墨付きをもらった単語でも、別の言語ではまったく違った意味に
連想されることがあります。
その国のネイティブに英語表現を確認してもらい、
その単語を見たら、その国の平均的な母語話者であれば、
どういう印象を受けるか、ネガティブな想起をさせないか、
というチェックをしてもらった方が良いでしょう。
まとめ
以上見てきたように、ネガティブチェックは、名称が本来の意図とは
違った意味に取られないよう多言語・多文化の視点から慎重に確認する工程です。
グローバル展開においては、発音や語感、略語の使用例まで幅広く検証することで、ブランドイメージの毀損を未然に防ぐことができます。
また、名称や表現の選定は一度決まれば長く使われます。
その分、チェックをしなかったことが後になって大きな代償となる可能性もあります。
ネガティブチェックは、そうしたリスクを事前に取り除き、
安心してブランドを世界に送り出すための確かな一歩と言えるでしょう。
日本翻訳センターでは、これまでメーカー様、広告代理店様、ブランディング企業様等から多くのネガティブチェック案件を受注して参りました。
当社には世界中の言語の訳者がパートナーとして登録しており、
英語だけではなく、複数言語の母語話者の視点から名称案をチェックしたい、
というご要望にもお応えいたします。
費用について
時間ベースでご請求いたします。ミニマム8,000円/時(税別)です。
1時間で15案程度まで対応可能ですので、
例えば30案ある場合は、16,000円のお見積り額となります。
複数言語の視点からチェックする場合は、言語の数だけ掛け合わせた料金となります。
また、1言語あたり複数名の視点からチェックする場合も、人数分だけ掛け合わせたものとなります。
安心してブランドを世界に送り出すために。
ネガティブチェック案件がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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