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JTC ブログ 豆知識 2025.10.24

CSRは「伝え方」で価値になる
──翻訳会社が支援する企業のサステナビリティ発信

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皆様こんにちは。日本翻訳センターのRです。
実りの秋、読書の秋、馬肥ゆる秋…楽しんでいらっしゃいますでしょうか。

本日は企業のCSR活動について、翻訳会社の立ち位置からお話してみたいと思います。


「CSRはやっているのに、なぜか社外に伝わらない」
──そんなもどかしさを感じていませんか?

近年、CSR・SDGs・サステナビリティは、大企業から中小企業まであらゆる業種で注目されています。ところが、せっかく誠実に取り組んでいても、その価値が相手に伝わらなければ「何もしていない会社」に見えてしまうことさえあるのです。

一方で、「これからCSRを始めたいが、何から始めればいいのか分からない」という声も少なくありません。CSRは特別なことをしなくても、日常の業務や地域との関わりの中にすでに芽があるもの。ただ、それをどう表現し、どう届けるかが大切なのです。

本記事では、金融機関・制作会社・製造業など、幅広い業界に共通する「CSRの伝え方」を整理し、翻訳会社だからこそできる支援をご紹介します。すでに取り組んでいる企業様も、これから挑戦する企業様も──


CSRは“伝えてこそ価値になる”。

その第一歩を考えてみませんか。

CSR・SDGs・サステナビリティの違いを「料理」にたとえる

似ているようで混乱しやすい3つの言葉。ここを整理すると情報発信がぐっとわかりやすくなります。
• CSR(企業の社会的責任)=料理を実際に作ること。社員や地域社会のために取り組む「行動」そのもの。
• SDGs(持続可能な開発目標)=レシピ。国際的に「どんな料理を作るべきか」という指針を示す。
• サステナビリティ=完成した料理。社会・環境・経済のバランスが取れた、持続可能な理想の状態。

つまり、
CSRは「手を動かすこと」、SDGsは「道しるべ」、サステナビリティは「目指す完成形」。

レシピを見て調理をし、完成した料理をテーブルに並べるように、3つは密接につながっています。

業界ごとに違う「伝えるCSR」の姿

CSRのテーマは共通していても、業界によって見え方はずいぶん変わります。ここでは金融・制作・製造業を例に3つの角度から見てみましょう。

 金融機関──投資家の心をつかむCSRレポート

地域金融機関の多くは、再エネ導入支援やグリーンローンなどを進めています。取り組み自体は素晴らしいのに、海外の投資家や取引先に正しく届いていないケースもあるかもしれません。
例えば、CSRレポートを英語訳するときに直訳や独自の解釈によらず、green financeやsustainable investment support など、世界ですでに多く使用されている表現を採用するだけで、伝わり方、そして評価は大きく変わるのではないでしょうか。

 制作会社──多言語対応で提案力アップ

CSRパンフレットやWebサイトを作っても、日本語だけでは海外のパートナーに響きません。制作会社が「多言語版も一緒に提案できますよ」と言えたら、それだけで競合との差別化になります。
翻訳では、文字数の増減を考慮したレイアウト調整や、発信したい先の文化に合わせたコピー翻訳が重要。


クリエイティブの完成度を下げずに「伝わる」コンテンツを作れるかどうかがポイントです。

「言葉を置き換えるだけの翻訳」ではなく、目的に応じた訴求効果を狙いたい場合は、ぜひそのようにご相談ください。

 製造業──環境対応はサプライチェーン全体で評価される

製造業では「省エネ設備導入」「廃棄物リサイクル」など環境対応が日常的に行われています。ところが「ごみ分別」を直訳して garbage separation と書いたら、海外の取引先からは「家庭ごみの話?」と誤解されかねません。
正しくは waste management

ちょっとした言葉選びの差が、国際的な信頼に直結するのです。

CSRレポート英語化のTips──よくある落とし穴 

1. 用語の不統一
同じ会社なのに「カーボンニュートラル」と「ネットゼロ」が混在。海外投資家から「どっちなの?」と突っ込まれる原因になります。
2. 文脈に沿った発信
「ダイバーシティ」を一律に diversity と訳すよりも、現地文化や文脈に合わせて diversity & inclusionbelonging などと表現する方が伝わる、心に響く場合もあります。
3. 冗長な文章
和文特有の長文をそのまま訳すと読みにくい。短いセンテンスに分け、図表を加えると一気に読みやすくなります。
4. 数字の曖昧さ
「約○○%」を around と訳すとぼやける。approximately 20% と明示する方が信頼度を高めます。

まとめ──まずは棚卸しから

CSR・サステナビリティは、金融機関・制作会社・製造業──すべての企業に共通するテーマです。活動そのものが立派でも、伝え方が弱ければ評価されません。
まずは、自社でどのような活動をしているかを棚卸ししてみてはいかがでしょうか。

環境、地域、働き方──身近なことから


「誰に、どんな価値を伝えたいか」
を整理すれば、次にやるべきことが見えてくるのではないでしょうか。

https://www.ricoh.co.jp/magazines/smb/column/001113/

私たち翻訳会社の強み──60年以上の実績とCSR案件への対応力

私たち日本翻訳センターには、60年以上にわたり企業や官公庁の翻訳を支援してきた実績があります。契約書・技術資料・報告書といった精度が求められる分野に強みを持ち、信頼性の高い翻訳で評価をいただいてきました。

近年はCSRやサステナビリティ案件が増えており、
• 専門用語の統一(例:カーボンフットプリント、ESG指標)
• 国際的に通じる表現選び
• レポート、パンフレット、Webサイトの一貫した対応
といったサポートを行っています。

CSR活動を単に「英訳する」のではなく、企業価値を守り、発信力を高めるための翻訳をご提供しています。

CSR活動はまだこれから、という企業様は「どのような活動が自社のカルチャーに合うか」を社内で話し合うことから始めるのも有効です。
そして、その想いを世界に届ける際には、ぜひ日本翻訳センターにご相談ください。CSRは“伝え方”ひとつで大きな価値に変わります。

おわりに
CSRやサステナビリティの取り組みは、“伝え方”で評価が大きく変わります。
英語CSRレポート、サステナビリティ翻訳、パンフレットやWebサイト──当社なら一貫してサポート可能です。
60年以上の実績を持つ翻訳会社として、企業の誠実さを守り、国際的な信頼につながる発信をお手伝いします。


案件の大小を問わず、まずはお気軽にご相談ください。

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