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JTC ブログ 翻訳発注時のヒント 豆知識 2025.09.26

その機械翻訳、本当に安心して使えますか?
MTPE(機械翻訳チェック)サービスのご紹介

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皆さまこんにちは。営業企画部のMです。
本日は、日々翻訳のコーディネーションを担当する私から、
ぜひお伝えしたいことがあります。

それは――「機械翻訳の結果は必ずチェックが必要」ということです。

なぜでしょうか。

それは、ご依頼を受けてMTPE(機械翻訳チェック)を翻訳者に手配すると
真っ赤に修正されて戻ってくることが少なくないからです。

今回のブログではあらためて機械翻訳後のチェックの重要性、
そして日本翻訳センターがご提供するMTPEサービスについて、
わかりやすくご紹介します。

最後までお読みいただければ幸いです。

機械翻訳等の進化とその利点

機械翻訳とAI翻訳は技術的、概念的にも異なるものですが、
本ブログでは便宜的にまとめて「機械翻訳等」とします。


機械翻訳とAI翻訳の主な違い(生成AIにて作成)

外国語資料の内容をざっと把握したいとき。
あるいは社内で共有する技術資料の英語版を短期間で用意する必要があるとき。
そのような場面では、機械翻訳ソフトやChatGPT、DeepLなどを使用すれば瞬時に翻訳ができます。

スピードやコストの面でビジネスに計り知れないメリットを
もたらしたことは論をまたないでしょう。

機械翻訳等は万全ではありません

しかし、機械翻訳等には向き不向きがありますし、不備もあります。

向いているもの
・定形文など決まったスタイルのあるもの
例:社内規程類、各種契約書、取扱説明書など

向いていないもの
・情緒的・ニュアンスを汲み取る必要のあるもの
・主語・動詞・目的語の省略が目立つもの(図・写真等と一緒に読むことで意味が掴めるもの)
・掛かりが分かりにくい長文
・はやり言葉等口語的なもの

「向いていないもの」を機械翻訳にかければ当然、
不完全な訳文が生成される確率が高くなります。

特に、文章中の重要な要素が訳出されなかったり(訳漏れ)、
原文には書いていないことが訳文には書かれていたり(湧き出し)、
ということが頻繁に起こるという事実をご存じですか?
参考:Japio|https://japio.or.jp/00yearbook/files/2019book/19_4_05.pdf

機械翻訳等の性能は年々向上しています。
一見すると自然ですんなりと読めてしまう翻訳文がほとんどです。

ところが、ブログ冒頭で紹介したように、
私が担当したMTPE案件でも、翻訳者から戻ってきた訳文が真っ赤に修正されて
戻って来ることが度々あるのです。

典型的な修正事項としては、以下のようなものがあります。
・主語の取違い
・単純にぎこちない(和文英訳に多い⇒
英語ネイティブレベルの人以外には判別しにくい

・機械的な訳で前後関係を反映した訳になっていない
・同音異義語の訳になっている(韓国語に多い)
・一文の中のニュアンスがごっそり抜けている(英文和訳に多い⇒
自然な仕上がりだからこそ見過ごされがち

・過剰に意訳されている
・訳さなくてもいいものまで訳して逆に不自然になっている

等々、例を挙げるときりがないのですが、私が最も危惧しているのは、

一見もっともらしい訳に見える
という点です。

私もある程度英語を習得しています。
それでも「これで良いだろう」と思った英訳が、
英語ネイティブからすれば全然ダメということが頻繁にあります。

重大な情報が抜けていたり、
原文にないことが盛り込まれていたりすると――。
意思決定を誤るリスクがありますし、
企業の信頼性やブランドイメージにも悪影響を与えかねません。

日本翻訳センターのMTPEサービス

こうした課題に対応するため、日本翻訳センターではMTPE(Machine Translation Post Editing)=機械翻訳等のチェックサービスを提供しています。

翻訳された文章をプロの翻訳者がチェック・修正し、自然で正確な訳文に仕上げるサービスです。

当社のMTPEには、以下の2種類があります:
• ライトエディット:誤訳・抜け・漏れ・文法ミスなど、最低限の修正を行う。
社内でスピード重視の共有用や参考資料に。

• フルエディット:人手翻訳に近い品質を目指し、表現のこなれや用語統一まで徹底的にチェック。

取引先への提出資料や公式な社外文書に。

たとえば、和文英訳のフルエディットでは、英語ネイティブの翻訳者によるポストエディットに加え、日本人校正者による対訳チェックも行います。
これにより、誤訳や不自然な表現を防ぎ、読みやすく、伝わる文章に仕上げることが可能です。

また、人が見ることにより、
機械翻訳等では見過ごしがちな
ファクトの誤り
も指摘できます。

納期・コストの面でもメリットがあります。
人手翻訳と比べて、ライトエディットでは約30~50%、フルエディットでも約10~30%の納期およびコストの削減が可能です。

まとめ

機械翻訳等は確かに便利ですが、すべての文書に適しているわけではありません。
誤訳、訳漏れのリスクを考えると、使用用途に応じて、人手による翻訳を使い分けていただくことをおすすめします。

そして、その中間に位置するのがMTPEサービスです。
スピードと品質のバランスを取りながら、
安心して翻訳文を活用できる選択肢として、ぜひご検討ください。

日本翻訳センターでは、文書の内容や用途に応じて、最適な翻訳方法をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
👉 MTPEサービスの詳細はhttps://www.jtc.co.jp/post-editing/

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